トークライブのご報告 ~イノベーション事始め~

先日、6月27日に第4回トークライブを開催いたしました。その楽屋話を含めてご報告します。

会場のSHIBAURA HOUSEは、知る人ぞ知る不思議空間ですが、ほとんどの人が知らないという辺鄙な場所でして(JR田町駅下車徒歩7分、芝浦工大の近くです)、タイトルがまた「オープンイノベーションの笑劇」と、なにやら一橋のパロディのようでもあり、その上、先に懇親会をやって一杯飲んでから講演が始まるという、いかがわしさ満載の企画です。よくぞ満席になったと、ご参加いただきました皆様にはまことに感謝に堪えません

 

トークライブのご報告~イノベーション事始め~【SHIBAURA HOUSE】
今回使用した会場は最上階のバードルームです。地上25mにあり、天高5.3m、三面が床から天井まで層ガラス張りです。周囲にはビルがたくさんありますから、眺望がよいわけではなく、都市の中間に浮遊しているような不思議な感覚が味わえます。

懇親会は、セミナー会場方から螺旋階段で1回下りたところにあるオープンテラスを使いました。こちらは天高8m、三面を金網で囲っただけのワイルドなスペースです。考えてみれば巨大な鳥カゴに入れられたような感じで、なるほど、これがバードルームの意味かと理解できます。

チラシにはJAXAの屋内測位IMESプロジェクトと最先端の臭いを醸し出しつつ「あなたも共演者です」と明記してありますので、一体どんな目に遭うのかわからないという恐ろしい企画です。
http://dragon-labs.jp/drp2/sites/default/files/20130627_talklive.pdf

そもそも、このような企画をたてた背景には、セミナーに関する疑問がありました。セミナーでよくあるのは、本に書いてあることや、テレビでおっしゃっていることをあらためて生で聞くというヤツで、これは講師の熱烈なファンであれば別ですが、内容的にはあまり意味を感じません。
DVDや動画配信が当たり前になった現在、わざわざセミナーに参加する意味はあるのかと、主催者としては考えざるをえない状況にあります。これは、大学の教育も同じで、日本の東大や京大も含めて、世界の名だたる大学の授業が現在は動画で視聴できます。
http://www.kooss.com/freelearn/ocw.html

このような状況にあってもなおかつその場に集まらなければ習得できないモノとは、体感・体験的理解しかないというのが私の考えです。体感・体験的理解とは、たとえていえば自転車の乗り方のようなモノで、「自転車の乗り方」という本を読み動画を見ても知的理解だけでは越えられない壁があります。それでは、そんなに難しいことなのかというと、実際にやらせれば小学生でもできます。その学習メカニズムは知的なINPUTを先に行いそれを活用してOUTPUTするという順番ではなく、実際にやってみるOUTPUTの瞬間こそがINPUT(理解・体得)できた瞬間であるという関係になっています。

今回取り上げたイノベーションなども、その一つの典型で、知的理解には限界があり、知識を勉強しただけではどこまで行ってもイノベーション研究家にしかなりません。彼らがイノベーションの原動力になるのかといえば、どうもそれは逆のような気がしてなりません。
そこで、実際のイノベーションの一場面を再現して体験的に自転車に乗っていただこうと考え、実際にJAXAで現在進行中の屋内測位IMSE実用化プロジェクトのリーダーを務める敷村さんにお越しいただき、IMESの利用に関するアイデア出しを皆さんにしていただきました。

しかし、普通のセミナーではこれがなかなかうまくいきません。ご参加の皆さんに発言や参画をお願いしても、日本人はそう簡単に発言しない奥ゆかしさがあります。

そこで、敷村さんから屋内測位の現状やIMSEプロジェクトのこれまでの取り組みを伺った後、3~4人のグループで話し合い(少人数で話しやすくする)、出たアイデアはその場ですぐTwitterのハッシュタグに投稿しいただき(みんなの前で発言しなくて済む)、壁に映し出されるアイデアをこちらで拾って、おもしろそうなモノを取り上げて追加質問するというスタイル(時間短縮効果あり)で進めました。

トークライブのご報告~イノベーション事始め~これのダメ押しで、先に懇親会をやってアルコールを入れながら、知らない人とお友達になっておくという仕掛けをしたのが今回のセミナーの破滅的にイノベーティブなところです(主催者自画自賛)。

アルコール類:ビールはアサヒスーパードライ350CC缶と、ワインは某ワイン会社の社長からアドバイスいただき、ロゼと白の辛口を揃えました。銘柄のチョイスはワインショップのソムリエさんで・・・さてお味はいかがだったでしょう。

リライブ・フードアカデミィー様より、おつまみ・軽食の差し入れをいただき、運営面ではオフィスサポート様、エーファクトリー様、のご協力をいただき、千葉商科大学サービス創造学部の学生諸君にもお手伝いいただきました。

18:00開場とはいえ、18時に間に合った方は半分程度でした。19:00ぎりぎり到着の方も結構多く、アルコール作戦の効果は限定的だったかもしれません(スーパードライ21缶、ロゼ、白、各3本、用意した半分残りました)。

もともと、実務と研修を融合させ、学ぶように働き、働きながら学ぶというスタイルを指向していますが、今後はさらに遊ぶような感覚で学ぶというところも目指していきたいと思います。

さて、結果はどうだったでしょうか。2年目に突入している長期プロジェクトの一局面を、30分ほど体験したからっといって何が体得できるのかという疑問もあるかと思います。あるいは素人が集まって一杯飲んで話したってまともなアイデアが出るはずがない、という見方もあるでしょう。

いずれもごもっともではありますが、やってみなくちゃわからない事に果敢にチャレンジすることが、「イノベーション事始め」であるとするならば、まずは自らやってみようというスタンスで取り組みました。

まだ結果は出ていませんが、このセミナーをきっかけに、JAXAのIMESを自社でも導入してみたいというお声がかかりました。これは実現に向けて一歩踏み出したところです。
また、前回出たアイデアという「思いつき」を「ビジネスプラン」にまで練り上げて実際、JAXAのプロジェクトにプレゼンテーションしようという取り組みも始まっています。

オープン・イノベーションの笑劇 第二幕は8月8日に、丸の内の帝国劇場のすぐそばで開催します。

Coming Soon!! 乞うご期待! 良かったらまた共演して下さい。お待ちしております。

 

ブログ執筆者執筆者:堀口 卓志

(株)ドラゴン・ラボラトリーズ代表。
なんのこれしき仕掛人。

 

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