Episode21:イノベーション事始め (3)「結局毎日の仕事がイノベーションということだ」

「札幌もやっと桜が咲きました!」というご報告から一ヶ月。梅雨のない北海道はいよいよ爽やかモード全開の季節を迎えました。

まだ高い山には雪がわずかに残っていますが、気温は20℃を超えるようになりました

まだ高い山には雪がわずかに残っていますが、
気温は20℃を超えるようになりました

先日、Dragon堀口さんのお誘いを受け、「なんのこれしき~千の丘から~」にも毎月寄稿されている山中敦之さんと、東京でお会いすることができました。今回、日本ITU協会「国際活動奨励賞」の受賞(おめでとうございます!!)とアフリカ開発会議(TICAD)関係のお仕事で一時帰国されていたということで、幸運にもお話をお伺いする機会を頂きました。
http://nankore2.dragon-labs.jp/archives/category/%E5%8D%83%E3%81%AE%E4%B8%98%E3%81%8B%E3%82%89

「なんのこれしき~千の丘から~」にも毎月寄稿されている山中敦之さんと、東京でお会いすることができました

「なんのこれしき~千の丘から~」にも毎月寄稿されている山中敦之さんと、東京でお会いすることができました

聞けばルワンダだけでなく、その前はモンゴルを始め発展途上国でそれぞれ数年に渡りお仕事をされていて、今はアメリカにお住まいとのことで、まさに地球全体をフィールドにご活躍されているそのままの、非常にダイナミックで行動力に溢れ、並はずれたパワーをお持ちの方という印象です。お酒も豪快にたくさん飲まれるし(笑)。

山中さんは、ICTを駆使してこれまでになかったビジネスを世界各地で創造されているイノベーターであり、私もかなりインスパイアされる部分がありました。

仕事のフィールドも「世界(←山中さん)」と「北海道(←私)」と次元も違うし、ICTといっても使う技術は全く異なっているし、最初は話の接点なんてあるのかなと思いましたが、大小の差こそあれ、困っているのはファシリテートする際の相手の組織的な問題であったり、コミュニケーションの問題であったり・・・などなど、意外と悩むところや課題は同じようなところなのか!と。「単なる問題とその解決方法だけでなく、一歩深く踏み込んでそこにあるポテンシャルに目を向ける」ということは、まさに私たちが取り組んでいる仕事の重要な動機の一つでもあり、とても良い勉強になりました。

さて、これまで私なりにイノベーションについて思うところを述べてきましたが、なかなか文章だけでお伝えするのは難しいなと思いつつ気づいたことを少し述べます。

JAXAの開発プロジェクトを一年やってみて、良きにつけ悪しきにつけ「コトの進め方は、リーダーのさじ加減一つで変わる。」ということを実感しています。コトを進めていく局面それぞれで、求める答えが変わっていきます。いわゆる「試行錯誤」という“ヤツ”です。インプットする情報や、メンバーの構成や個々の考え方、時には気分一つでも方向性が変わってくることがあります。

そこを一つにまとめて、あるべき姿に持って行くためには、ありきたりなことと思われるかも知れませんが、プロジェクトに込めた「想い」のベクトルを合わせ、ストーリーをメンバー全員で共有することがやはり最も大切だと思います。そこまでの議論は徹底的に行うべきです。途中で、多少迷走することはありましたが、ベクトルが合っていると振り幅の大きなバイアスもどこかで自然な流れで調整できるようになってきました。
それが、上司なり、時には外部のコンサルタントなどのただ言いなりになってしまうと、主役となるべき構成メンバーのオーナーシップが欠け、所詮人ごとのようになってしまいます。これまでにそういう結果に終わってしまったことも何度か経験しました。

結局は人対人。主観や客観を織り交ぜて、納得いくまでワイワイガヤガヤ話し込んで、その中から見えてくるものに、少しアレンジを加えて、またそこでワイワイガヤガヤ議論を繰り返して、恐る恐る世に出してみる・・・。でもやっぱりうまくいかない!これが私のイノベーションの(たぶん)実際です。
じゃあ、イノベーションって上手く行かないの?ということになりますが、そんなことはありません。10個くらい撃てば、結果的に一つくらいは「当たり」ます。そのためには少し時間を置いてみたり、別のコトを進める中で全く違う視点から見えた「ヒラメキ」があったり、アイディアの「ズレ」や「組み合わせ」が少し必要なのがポイントじゃないかと思います。ノーベル賞などのインタビューでもよく聞く話ですが、「失敗した実験がヒントになった」とか「誰も見向きもしなかったものに執着した」とか、結果側から見るとそんなものですが、進行中の立場で未来を見ると、それは不安でたまらないはずです。でもそのプロセスがイノベーションには必要だと思います。

そう考えてみると、これは会社でみんなが普通に行っている仕事一つ一つにも当てはまるのではないかと思います。ものづくりの現場にいる人に限らず、一見ルーティンワークに見える業務の中にも、何かしらプロセスの改善や効率化、すなわち仕事の価値向上が日々求められる世の中ですから、毎日の仕事が小さなイノベーションと言えるのではないでしょうか。

さて、わかったようで、よくわからないこの「イノベーション」というシロモノですが、私から話題を提供させて頂く形で、Dragon堀口さんをファシリテーターに「トークライブ」を来週27日(木)に開催予定です。一応「講演」させて頂くことになっているのですが、何がどう展開するか、私も予想がつきません。そんな話に乗ってやろうじゃないかという勇気ある(?)皆様と、お会いできることを楽しみにしています。

http://dragon-labs.jp/drp/node/71

では、また来月。

6/12~14に幕張メッセで開催された「ロケーションビジネスジャパン2013(LBJ2013)」に参加しました。日本版GPS「準天頂衛星」の実用化に向けた期待などについてお話しましたが、今後発展していくビジネスなので関心も高く、活発な議論が展開されました。

6/12~14に幕張メッセで開催された「ロケーションビジネスジャパン2013(LBJ2013)」に参加しました。日本版GPS「準天頂衛星」の実用化に向けた期待などについてお話しましたが、今後発展していくビジネスなので関心も高く、活発な議論が展開されました。

 

ブログ執筆者執筆者:Asoo

北海道にて技術屋稼業もはや15年。鉄道システムエンジニアとして、もう少しで一人前と認められるかな?というところで、数々の壁にぶち当たり、試行錯誤を繰り返し五里霧中の日々を送る。仕事では、” Think globally, Act locally ! ” を信条としながらも、時には北海道のゆったりした空気に身を任せて「明日は明日の風が吹く」と自然体を大切にする。この「ゆるさ」が醸し出す雰囲気が、どうも私の特徴のようだ。結構切羽詰まっていながら、このように日々のほほんと過ごしている私の、鼻歌みたいな独り言をお送りします。

 

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