ビジネスの広い範囲で通用するプロフェッショナル

本日はMasaさんの番ですが中国に短期留学に行ってますので私が担当します。

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それにしてもMasaさんはどれだけ勉強好きなのかと感心します。
東大卒業後国家公務員になってから米国の大学院に留学し、その赴任先の香港でもMBAを取り、今回退官した後もまた寸暇を惜しんで中国に勉強に行きました。
公務員時代も海外とのタフな交渉をしたり、国の方向を決めるような部分にかかわるわけですから、最先端の学習は欠かせなかったのでしょうが、それにしても退官して次の仕事に入るまでのわずかな時間に留学するというのはなかなかできることではありません。

Masaさんに限らず、社会人向けの大学院や勉強会、研究会、セミナーの類に行く人は増えている様に思います。特に私の周りには多いのかもしれませんが、活躍している連中は本当に良く勉強します。
Masaさんと交替で執筆してくれた藤村さんも、会社を辞めてハーバードのケネディスクールに留学したわけですが、キャリアの節目に大学など学習の時間を入れるスタイルは、日本でも多くなりつつあるようです。

そういった人たちを思い浮かべる内にふと今から10年ほど前ASTD(American Society for Training and Development:全米人材開発機構)の基調講演でトム・ピーターズが話したことを思い出しました。
開口一番「最近のデータでアメリカのビジネスマンの年間平均学習時間が20時間というのを見つけてびっくりした!そんなことで大丈夫?」と話し始めました。
「時間当たりの賃金はその準備にかかった学習時間に比例するんだよ。20時間しか学習してないってことは最低賃金になってもかまわないってこと?」
「メジャーリーグのピッチャーの年俸を投げた玉数で割って、1球あたり何万ドルとか言うけど、あの1球を投げるために何年間トレーニングしたと思う」と、まあこんな調子でこれからのビジネスマンには学習が絶対必要と叫んでいました。

確かに何の準備(訓練)もなしにすぐ働けるような仕事は時給1千円ももらえないかもしれません。それに対してたとえば今、オリンピックに出ているような一流選手は、数分とか、数時間で大変な金額を稼ぐわけですが、そこに至るには気が遠くなるほどの訓練をしてきているわけです。

一般にどの分野でもプロフェッショナルと言われるようになるには最低1万時間の集中トレーニングが必要だそうですが、ビジネスの世界もサラリーマンではなくプロフェッショナルを目指す場合は同じかもしれません。
ある程度大学で職業の訓練ができる医学部のようなところは別として、一般にはプロとしての訓練は入社後に始まりますので1万時間とすると最短で5年かかります。
しかし5年間の仕事が全て学習になるわけではなく、身に付いたことを繰り返しやるルーティンワークや雑用も沢山ありますので、ビジネスマンの場合は相当恵まれていても最短で10年はかかるでしょう。
恵まれていない場合は、同じ仕事をずっとやらされて学習にならないし、その仕事自体が縮小・衰退傾向だったりすれば、気づいたときには職がなくなっていたというような事になるかもしれません。

トム・ピーターズはそのとき「皆さんホワイトカラーの仕事の 80 %は 10 年以内に 298 ドルのパソコンに奪われる」とも言っていました。

現実に 10 年経ってみるとホワイトカラーの仕事の80%は本当にパソコンに代替されたと思います。ただしその分、高度化した仕事が増えたのでそのまま80 %雇用が減ったわけではありません。たとえていえば、かつての白兵戦から現在はITで武装した鉄砲隊が戦いの主力になったようなものです。だから5倍仕事が出来るようになっても雇用が5分の一にはなりませんでした。

それではこの先の10年はどうなるでしょう。

昨今、大手企業のリストラがあいつでいますが、企業淘汰がすすみ、一方で新興企業の急成長も起こるでしょう。このとき、衰退する大手企業から急成長する新興企業に転職できる人はほんの一握りのプロフェッショナルしかいません。

そう考えると、早くその業界で一人前になるというより、Masaさんや藤村さんのように学習してビジネスの広い範囲で通用するプロフェッショナルになる方が良いのかもしれません。さすが勉強している人は頭が良い!

ブログ執筆者執筆者:堀口 卓志

(株)ドラゴン・ラボラトリーズ代表。
なんのこれしき仕掛人。

 

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