美味しいおにぎりが食べたい

こんにちは。Alexです。

こんにちは。Alexです。
シンガポールに暮らしてかれこれ8年。日系飲食店の海外進出ブーム、かつアジアのアンテナショップとしてシンガポールを選ぶ企業が多いおかげで、日本の食事処がどんどん開店し、結果として日本食のレベルが全体的に上がり、現地在住日本人としては「ありがたや~、ありがたや~」感謝する日々。 日本のお米もシンガポールで精米して宅配してくださる会社もできたおかげで、家で食べるお米の味も、びっくりするほどおいしくなりました。

そんなシンガポール生活で労働&子育て中のAlex。子供、クン・リューも、気が付けばもう1歳半。コトバを使い始めました。何語を話すんだろうな?と思っていたのですが・・・

保育所では英語&中国語。
自宅では英語&日本語。たまにマレー語。

そんな環境ですと、やはり英語が最初に口から出てきました。朝から晩まで「バス」「アップル」と言い続けています。自動車を見ても「バス」。電車を見ても「バス」。いちごを見ても「アップル(^◇^)」。さくらんぼも「アップル(^◇^)」。「りんごって言うんだよ」と教えると、一瞬静かに考えて、「バス!(*^▽^*)」。

 

最近のAlexの頭の中は、バスとアップルでできている。

 

バスはいいとしても、やはり日本語の「りんご」も覚えてほしい親心。そもそも、私のボキャブラリーも貧相なので、子供のコトババンクを豊かにするために、何か良い手はないものか?

そうだ!困ったときのiPad先生。

寝る時にYouTubeで『まんが日本昔ばなし』を流しながら、「おじいさんは、柴かりに行きました」「きびだんご、おいしそうだねぇ。クン・リューさん、ママにもひとつくださいな、モグモク・・・」と、会話のネタにしながら、寝かしつけることにした。これで少しは一歳児の脳に、微々たる日本語と感性が浸透すると良いのですが。

一週間後。「毎晩☆『まんが日本昔ばなし』生活」を始めた副作用がAlexの身に起こった。

どういうわけか、夜になると、おにぎりが食べたくて仕方がない。空も暗くなり、布団に入るとぼんやりオニギリのことを考え出して、「竹で包んだおにぎりを弁当に持っていきたいなぁ・・・どこに竹があるかなぁ?塩むすびもいいなぁ。フジッコのシソ昆布も食べたいなぁ」・・・と考えるほど、最近の人生むすび丸。 どうした、ワタシ!?

確かに元々ゴハン大好き人間ですが、オニギリにそこまで執拗にこだわったことはなかったはず。

最近の生活を早戻しでレビューすると、合点がいった。『まんが日本昔ばなし』効果なのだ。
毎晩数話ずつ聞いている昔ばなしには、ものすごく頻繁にオニギリが出てくるのです。正直で働き者のおじいさんは、お婆さんが作ってくれたおむすびをもって田んぼに出かけるのです。若い木こりも、働き者の嫁っこが作ったおにぎりを持って、山に木を切りに行く。昼飯の時間になると男たちが、「ああ、おいしい」とオニギリをほお張るものだから、Alexの頭がオニギリでいっぱいになるのも、無理はない話。

 

2014年、Alexの頭の中は、バスとアップルとオニギリでできている。

 

日本には、1990年後半頃から、おにぎり屋さんがたくさんオープンした記憶があり 、昭和の時代からコンビににはオニギリがありました。最近のコンビニおにぎりはハイパーな美味しさですね。私は日本に行ったら、必ずコンビニのおにぎりを買ってしまいます。「日本から持ってきてほしいものある?」「すぐ届けてくれるなら、コンビニのオニギリ買ってきてくれない?できればセブンイレブンブランドが希望」みたいな勢いで、欲しいもののひとつです。

ニッポンのオニギリは、コンビニエンスストアの画期的な努力もあり、専門店もあるし、もちろん家族が作ってくれたオニギリは格別だし、美味しいオニギリが日常的。
かたや、シンガポールのセブンイレブンの軽食の虚しさは一体!?オニギリを出せば売れるんじゃない?・・・なんて勝手に思う始末。 その延長で「私もいつか、シンガポールでおにぎり屋さんをやりたい」なんて妄想していたのですが。

alex_33_001素人Alexの妄想を実現された方がいらっしゃって、シンガポールのオフィス街に、最近オニギリ屋さんができました。楽しみにお店に何度かお伺いしたところ、それはそれは、たいそう美味しいオニギリで、何度行ってもやっぱり美味しいのですが・・・・ランチにオニギリ2個と小さなおかずをトッピングすると、結構な値段になるものの、あれ?食事としては物足りない。 (色合いがないので、見た目が物足りないだけ?) 本当に美味しいので、朝食に買ってオフィスに行く感じ(または、夜の軽食に)なら最高だけど、お食事1食分として成立させるには、満足する5秒手前。何か食べてから、仕上げに1個買いたい、そんな一品。

こうやって見ると、シンガポールのコンビニにオニギリを置くのはグッドアイディアだと思っていたけれど、時代はまだ来ていないかもしれない。全然関係のない要素が、ふと線でつながる。

日本で、オニギリが売れるのは、むかーし昔、あるところに、おじいさんとおばあさんがいた時代から、お握りを「おいしい、おいしい」と食べる習慣が根付いているからなのかもしれない。お米が贅沢品で、「ばあさんや、白いお米は美味しいのぅ・・・・・」「そうですねぇ、おじいさん」と喜んで食べる姿が昔話として語られ、「それは美味しいもの」として、子供のころから潜在的に刷り込まれていたと気づきました。

じゃあ、寿司が世界のマーケットでウケているのに、どうして?オニギリがダメってことはないんじゃない?・・・・と自分でツッコミたくなってきましたが、面倒くさいので、その解釈はまた今度考えてみます。

そんなわけで、今朝は若菜フリカケを混ぜたオニギリを朝食に。

「クン・リュー、おにぎりはおいしいねぇ。おじいさんとおばあさんと、一緒だねぇ。 はい、よく食べましたね。 デザートは?」

 

アップル!(^◇^)

 

それでは皆様、また来月お会いいたしましょう。

 

ブログ執筆者執筆者:Alex

旧『シンガポール日記』 を執筆。仕事運だけは悪かったシンガポール生活も5年目。30代後半で「食」への関心が高い自分にようやく気づき、我に返ってシンガポール系の食産業に就 職。5年目の本気(たぶん)。ピンとくる人を探し続け数年。今の社長に「あ、この人だ」と感じたことが、今までの職場と違うところ。ここで芽を出すつもり で邁進中。
これがなければ生きていけないもの:米、醤油、旦那、チリ(順不同)

 

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