理屈じゃなくて

こんにちは。Alexです。

大学時代の友達で、びっくりすることを言う人がいました。
「私、バカは嫌い」

・・・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

「私のことを言われているのか?」と冷や汗が流れた18歳の頃。すでに20年選手の親友なので、おバカな私でも、ツボが合っていたようで、大丈夫だったらしい。

そんなことを思い出すのは、最近Alexは「打つ手なし」のスタッフがいるから。やることなすこと、投げられた課題へのリアクションや返事が的外れなところが絶望的。
例えば月次の業績を発表しているのに、なぜか売上は1月分、利益は1月1日から2月5日までのデータを計算し、販促物については、クリスマス期間~2月までのデータも含め、最後にはどの期間のデータをとったのか、本人もわかっていない始末。「このデータで、何を伝えようとしているのかな?」というと、マァマァ・・・となだめようとする。そのエクスキューズが回りくどくて、頑張って最後まで聞いてから「言いたいことは全部言い終わったかな?」と確認した上で、話し始めなければならない。

「目的が月次の発表の場合は、月の1日から月末までの数字を使って発表してください。特に、期間がわからない数字を発表しても、データに意味がない」とフィードバックすると、「気に障ったならすみません」と返ってきた。

「気に障ったなら」・・・・って。そういう話じゃないじゃん。

謝るポイントが完全にズレていて、怒っていなかったのに、頭にきた。脳がブスブスと焦げるような臭いと煙を出している気がする。そんな時には、くだらないことを思い出して我慢する。「変な名前の消臭剤『消臭ドカソ』って、今の私の焦げ臭いにおいも決してくれるかな?」とか。

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まぁ、もし自分の会社だったら、彼は解雇して、もっと安くてもピントが合っている人を採用したほうが100万倍会社のため・・・・と判断するに違いない。一方、性格面では、彼のことは嫌いじゃないし、遠い友達にはなれると思うけれど、、一緒に仕事をするとなると波長が合わなくて厳しい。大学時代の友人の「『バカは嫌い』って、こういう意味だったのかもしれないな」と思い当たるありさま。

彼の場合は、個人の問題で、変えようと思えば変えられる可能性があるものですが、先日は「ああそうですね」と受け入れるべき障害・・・カースト制度に出会った。

Alexにもインド系の友達が何人もいるのですが、彼らはシンガポール人かマレーシア人なので、よりモダンで「普通に仕事ができる」という範囲。

ところが、今回はインド本国からやってきた人の面接を行いました。ウエイトレスなので、業務内容はお客様にサーブし、食器を片付け、テーブルをセットして、お会計を行い・・・などなど、一般的なこと。もちろん閉店時には、片付けて、モップ掛けをして、ごみを捨てに行って、お店を閉める・・・・と。途中までは「頑張りますので仕事をさせてください」という姿勢だったのですが、モップ掛けとゴミ捨て、というところで表情が変わった。

面接後、一旦帰宅したはずが、2時間後に戻ってきて、「自分が掃除をするとか、ごみ捨てをする・・・なんて考えられない。チャリティーで、掃除をするとかだったらできるけれど、仕事としては、自分が掃除を業務にするくらいだったら、この仕事はいりません」と言いに来た。

最初「えっ!なに様?」と感じたし、「みんな協力しあって、全員が同じことをしているのだから」と言おうと思って、ちょっと止まって考えた。ああ、生粋のインド人には「みんな同じ」という発想が、そもそもないんだ。と。Alexが何をどう説明したところで、意味がない。「ああ、わかった。もう行っていいよ」と、何も言わずに帰ってもらった。

シンガポール人は、基本的にランク付けが好きで、役職などを随分気にするお国柄。とはいえ、新しい移民の国なので、ランクの根拠は浅く、会社名や役職、羽振りの良さ、車の値段か、住んでいる所で判断する程度のもの。シンガポールは歴史が新しく、民族の多様性を認めつつ「一つのシンガポール」を作るよう政府が長年サポートしてきた影響が出ているのでしょう。なんだかんだ言って、理屈は通っているし、比較的公平だと思います。

シンガポールでは、女性が胡坐をかいている姿をよく見かけます。(レストランの椅子でもあぐらをかく若い女性を見かけます。)  若年層の行儀の悪さに眉をひそめるのも、どの国も同じかもしれません。

シンガポールでは、女性が胡坐をかいている姿をよく見かけます。(レストランの椅子でもあぐらをかく若い女性を見かけます。)
若年層の行儀の悪さに眉をひそめるのも、どの国も同じかもしれません。

でも、脈々と続く「人は生まれながらにして違うもの」という世界で育った人に、「みんな平等」とか、人権の問題や、マネジメント理論が通じるのは、何世代も先の話のような気がしました。アメリカ人の大学教授が、「インドはカーストが諸悪の根源で、すべてが雁字がらめで柔軟性が出てこない」と語っていたものでした。

私は今でもインドのことはわからないし、今後深く知る機会も来ないと思いますが、の歴史の根が深い国の難しさを、日常生活の視点で感じることができた出来事でした。

インドではありませんが、スリランカ土産のスパイスティー。風邪のひきはじめに体が温まって良い。とても気に入りました。  インド系の飲み物や食べ物は、10回に1回当たれば良い、と思って試してしまう。

インドではありませんが、スリランカ土産のスパイスティー。風邪のひきはじめに体が温まって良い。とても気に入りました。
インド系の飲み物や食べ物は、10回に1回当たれば良い、と思って試してしまう。

それでは皆様、また来月お会いいたしましょう。

 

ブログ執筆者執筆者:Alex

旧『シンガポール日記』を執筆。仕事運だけは悪かったシンガポール生活も5年目。30代後半で「食」への関心が高い自分にようやく気づき、我に返ってシンガポール系の食産業に就職。5年目の本気(たぶん)。ピンとくる人を探し続け数年。今の社長に「あ、この人だ」と感じたことが、今までの職場と違うところ。ここで芽を出すつもりで邁進中。
これがなければ生きていけないもの:米、醤油、旦那、チリ(順不同)

 

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