第29回 「日本アフリカ ビジネスフォーラム と ルワンダビジネス投資フォーラム」のご報告

ドラゴンのウエブサイトでも紹介していただきましたが、6月10日から11日にかけて、去年に行われた第5回アフリカ開発会議(TICAD-V)フォローアップの一環として、日本―アフリカ ビジネス・フォーラムが東京において開かれました。 この会議はアフリカ開発銀行在京アフリカ外交団(ADC)が主催となり、JETROとJICAの共催の基開かれました。 日経ビジネスが実際のフォーラムのオーガナイズをしていたせいか、日本人の参加者も非常に多く訪れ、二日間とも満員御礼になっていました。

去年のTICAD-Vは「援助から投資へ」という横浜宣言が提唱されました。日本の首相はTICAD-V開催時に約束した通り、アフリカ3か国歴訪を去る1月に行いました。その際に、アフリカへの民間セクター主導による開発を進めるための円借款(EPSA)制度を強化し、2016年までに20億ドル(2100億円)に増加すると発表しました。今回のフォーラムはそのフォローアップとして、アフリカ 市場でのビジネスチャンスに関しての情報や、日本・アフリカ民間セクター同市のビジネス・マッチングを行うために行われました。

このような機会が日本で開かれる事もうれしいですが、参加者の多さを見て、改めてアフリカでのビジネス機会に関心が深まっている事を感じさせられました。

私も今回このフォーラムへの参加、そしてこのフォーラムの関連イベントとして企画された、日本・ルワンダ投資・ビジネス・フォーラムのモデレーターとして参加するために日本に戻ってきました。 実はこのフォーラムが終わった後にワシントンで用事があり、日本での用事が終わった後にとんぼ返りする必要があり、またその次の週に再び日本に戻る予定があったため、かなり過酷なスケジュールとなりました。

最初の日本-アフリカビジネスフォーラムは有楽町のそばにある、イイノホールという霞が関に近く、在京の国際機関事務所にも近い場所で行われました。 私が過去日本で参加した国際会議は、ホテル隣接の設備で行われた物がほとんどで、不勉強ながら、こういった会議専用の場所があるとは知りませんでした。

初日が終わった後でレセプションがあったのですが、アフリカからの参加者、在京アフリカ大使館大使、在アフリカ日本大使館大使、国際機関、日本の国会議員、日本の政府・関連機関の方々なども参加され、非常に盛大に行われました。

帝国ホテルで行われたレセプション。在京大使館とアフリカ開銀の力の入れようが見えました。

帝国ホテルで行われたレセプション。在京大使館とアフリカ開銀の力の入れようが見えました。

2日目の午後には国別のセッションもあり、ルワンダ開発局CEO(閣僚級)のバレンティン・ルグワビザ大使の個別講演も行われました。

ルワンダからは私の古巣であるルワンダ開発局のCEOのバレンティン・大使がパネリストとして参加されました。

ルワンダからは私の古巣であるルワンダ開発局のCEOのバレンティン・大使がパネリストとして参加されました。

おかげさまで大変盛況なセッションでした。

2日間で日本アフリカ ビジネス・フォーラムは終了し、3日目からはルワンダ個別の関連フォーラムを開かせていただきました。 「日本・ルワンダ ビジネス・投資セミナー」は在京ルワンダ大使館とJETROが主催し、JICAは共催という形で行われました。

雨の中、150名を超える方にJETRO本部の会議場においでいただき満員御礼になりました。 同時刻には青山の国連大学で国連開発計画などアフリカBOPセミナーが開かれている中、ルワンダセミナーに多数の方が参加していただきました。このイベント開催を広く広めていただいた、主催、共催、そしてサポートしてくださった方々に本当に感謝しております。

東京のJETRO本部で開催された「ルワンダ ビジネス・投資セミナー」。ご覧の様に会議場一杯来てくださいました。

東京のJETRO本部で開催された「ルワンダ ビジネス・投資セミナー」。ご覧の様に会議場一杯来てくださいました。

ルワンダ・セミナーではルワンダ大使の紹介、RDB CEOの基調講演、そしてルワンダで事業をされている日本人の方とルワンダの観光・サービス業協会の会長さんを前にしたパネルディスカッションを行いました。

僭越ながら、こちらの方のモデレーターを務めさせていただきました。 「アウト・オブ・アフリカ」というブランドを一から立ち上げ、ケニヤを世界で第3のマカデミィア・ナッツ産出国に育てられた、アフリカビジネスの伝説的存在である斉藤さんから、現在のルワンダでの各種事業をご説明いただきました。 また三井物産の方からは、その子会社でルワンダの物流・通関業務を行っている事業についてご説明いただきました。 ルワンダでBPOを行っておられるレックスバード社、ルワンダ観光・サービス業協会の会長さんにも、現在のルワンダのビジネス環境についてお話しいただきました。

パネル・ディスカッションという事で、現在のルワンダのビジネスの状況や課題などもお話しいただきました。特にQ&Aという形で参加された皆様のご質問にお答えできる機会をいただけたことは、ルワンダの実情をアピールする良い機会でした。

いつもアフリカやルワンダの話を日本の企業の方にすると、まるで火星からきた様な顔をされ、話を聞いても実際のイメージがわかないという事が多いのも課題でした。そのため、今回はルワンダの環境を写したビデオ(ルワンダ開発局作成の観光向けの物と我々のプロジェクトが作成したICTセクターの物)もセミナー会場で放映させていただきました。このビデオを見て、ようやくイメージがわいてきたとおっしゃってくださった方もいらっしゃいました。

今回のルワンダ・ビジネスフォーラムは東京だけではなく、東京開催の翌日には神戸でも開催されました。神戸はルワンダを非常にサポートしてくださっている神戸情報大学院大学(KIC)や、JETROでこれまでルワンダをサポートし下さった方がJETRO神戸事務所の所長をされている事もあり、開催していただきました。また神戸(正確には西宮ですが)は、震災まで家族が住んでいた私の故郷でもあるため、非常に感深い物がありました。

神戸では東京と同様のセミナー以外にも、短い時間を目一杯使っていただきルワンダを啓蒙していただきました。例えば、ムリガンデ駐日全権大使とルワンダ開発局CEOのバレンティン大使による兵庫県知事への表敬訪問(KICがアレンジし学長にエスコートしていただきました)。同様に神戸情報大学院大学とルワンダICT商工会議所の包括的なパートナーシップ協定の締結も行いました。

神戸で行われたルワンダICT商工会議所会長とKIC副学長による包括的パートナーシップ締結セレモニー。RDB CEOのバレンティン大使がウイットネスとしてサインしていただきました。恐れ多い事に、ルワンダの駐日全権大使にお手伝いいただき、大使自ら締結書をサインする人々の間にまわしていただきました。セレモニー後恐縮してご挨拶をすると、「サインする方は慣れているから、何処をサインするかは詳しんだよ」と、大使はすまし顔でおっしゃっておられました。過去4回も違う国務大臣を務められ、各国との交渉なども務められた方がおっしゃられると、重みがまるっきり違いますが。

神戸で行われたルワンダICT商工会議所会長とKIC副学長による包括的パートナーシップ締結セレモニー。RDB CEOのバレンティン大使がウイットネスとしてサインしていただきました。恐れ多い事に、ルワンダの駐日全権大使にお手伝いいただき、大使自ら締結書をサインする人々の間にまわしていただきました。セレモニー後恐縮してご挨拶をすると、「サインする方は慣れているから、何処をサインするかは詳しんだよ」と、大使はすまし顔でおっしゃっておられました。過去4回も違う国務大臣を務められ、各国との交渉なども務められた方がおっしゃられると、重みがまるっきり違いますが。

今回のビジネス・フォーラム開催に当たり、ルワンダをサポートしてくださっている本当に多くの方にお世話になりました。 また今回、改めてアフリカビジネスに興味を持っていられる方が増えていると感じました。 今後ともますます日・ルワンダ(日・アフリカ)関係(特に民間連携)に関する情報を積極的にお伝えしていきたいと思っております。

ブログ執筆者執筆者:山中敦之

阪神大震災の際に情報通信技術が災害復興に役立つ経験をして以来、モンゴルを始め世界中色々なところで情報通信技術を国や社会の開発に役立てる活動を行う。2010年初頭よりアフリカのルワンダで情報通信技術の政策アドバイザーをしています。

アフリカは過去に何回か短期出張で来ましたが、長期滞在は千の丘の国であるルワンダが初めてです。自分より日本人ぽいルワンダ人に時に戸惑いつつも、情報通信技術を使った社会・経済発展を進めるべく奮闘中。ルワンダだけでなく近隣国を含め、日本からはまだ遠いアフリカのことを少しでもご紹介できたら良いかと思っております。

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